2022/04/22
こんにちは、整理収納ソムリエのだーかねです。
寒い季節がやってきましたね。
寒くなれば活用するのがエアコンの暖房。
暖かくて便利です。今の生活にはなくてはならない電化製品だと思います。
しかしながら、そのエアコンが運転中に止まって故障かなと思ったことはありませんか?
おそらく、ほとんどの方がそう思ったことがあるでしょう。
そう、それは故障ではなく、霜取り運転の可能性があります。
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現象
1)エアコンで暖房を運転中に突然停止し、また運転を再開する。
2)その時、室外機も止まっている。
3)そして「プシュー」と言う音がする。
4)冷風が出る。
など。
それを定期的に繰り返すので部屋が一向に暖まらない。
この現象が通勤・通学前の朝に起こると、部屋が寒いままで最悪ですよね。
原因
これは霜取り運転と言う機能です。
1)どんな時に起こりやすいか。
・極端に寒い日→具体的に言うと気温約0℃。
・大雪が降った日
など。
2)メカニズム
エアコン(暖房)をつける
↓
部屋に暖かい風を出す
↓
逆に室外機から部屋の冷たい風を出す(正面の丸いところ)
↓
冷たい風を出すので室外機内部(熱交換器)が非常に冷やされる
↓
空気中の水蒸気が室外機(熱交換器)に結露し霜になる
↓
霜の影響で室外機からうまく空気を取り込めなくなる
↓
部屋が暖まりにくくなり、故障の原因となる
↓
故障防止のためにエアコンが自動で霜を取る作業を開始
↓
室内では温風が一時停止
↓
エアコンの熱を使って室外機の霜を溶かす
↓
運転再開
↓
繰り返し
簡単に書くとこのようなイメージです。
※ちなみに「プシュー」と言う音は途中で冷媒の流れが切り替わる音です。(ここでは説明を割愛します。)
対策
1.現実的な対策
1)設定温度を低めに
外気温との差を減らし、早く部屋を暖められるようにする(20℃後半よりも20℃前半)
2)フィルターやフィンの掃除をこまめに(月1回程度)
暖房効率を上げるため
3)室外機の周りにスペースを作る
スペースがないと室外機から吹き出した空気を吸うことになり効率が悪くなる
→ショートサーキットと言う
→吹き出し口・吸い込み口の前は30cm以上離す
2.あまりお勧め出来ない対策
1)室外機にお湯をかける
側面や背面のぎざぎざ(フィン)にかけて霜をとる
霜がとれるので効果はありますが、本体内に水が侵入したり、不純物を含んだ水でフィンを傷めて故障する可能性が出てきます。
3.費用のかかる対策
1)スペックをワンランク上のエアコンにする
賃貸や分譲で最初から設置されているエアコンは、建設時のコスト削減のためにぎりぎりのスペックのエアコンを設置していることが多い。
2)寒冷地用エアコンに買い換える
外気温が低くても正常に動くように設定されている
3)室外機を高い位置に設置する
・直接、雪に触れるのを防止
・雪が降る地域向け
4)防雪フードを設置する
・雪が本体に入り込むのを防止
・雪が降る地域向け
さいごに
いかがでしたか?
厳密に書こうと思えばさらに技術的なことになってしまうので、あえて簡単な文章で書きました。専門家でなければこれぐらいの知識で問題ないと思います。
また、冬にエアコンが停止すればなんでもかんでも霜取り運転と言う訳でもないと思うので、エアコン本体のランプを見て、霜取り運転なのか、エラー表示なのか、しっかり確認するようにして下さい。
普段、気温が約0℃にならないような地域だと、たまにこのような気温になって霜取り運転を開始し、故障だと思ってしまう人が多いようですね。
そんな時にこの記事を思い出してもらえたらなと思います。
画像引用・記事参照:大雪の困りごと解決法
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